波波波

あがって〜さがって〜〜


下がる波がきたら絶対上がる波がくるよ。


きみがいった。


下がる波の上にいたとき


目の前の上がった波が壁になって、


苦しくて息ができなかった。


上がる波にいた時


突然視界から何もかも消えて、


落ちる不安にさいなまれた。


すべては海の底だった。


私は波なんて関係ない暗い海の底にいた。


それでもちょうちんあんこうのほの暗い灯りを探して


さまよった。


そしてペロリとやられるのであった。